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コラム

メルマガ「ジンテック通信」で配信される「なるほどコラム」。最先端の情報をサイバーセキュリティやDX分野の専門家が、独自の視点と分析でわかりやすく解説。“世界の今”が身近に感じられると、大好評連載中です!

名和 利男 氏
サイバーディフェンス研究所(株):専務理事/上級分析官
(株)日本サイバーディフェンス:非常勤役員・シニアエグゼクティブアドバイザー
中川 郁夫 氏
株式会社ジンテック 未来ビジネス アドバイザー・大阪大学 招聘准教授
吉元 利行 氏
現代ビジネス法研究所 代表

サイバーセキュリティは「弱みにつけ込む行為」への対策である(第1回)

コラム
はじめに日本におけるサイバー攻撃は、ここ数年で量・質ともに深刻化しており、市民の生活に影響を及ぼす事態が散見されるようになってきました。ところが、ほとんどの公的機関や企業において、深刻化するサイバー攻撃に適合したセキュリティ対策が取られていません。その理由の大…

世界の銀行・FinTech企業のキャッシュレス化・DX化への取り組み <最終回>  

コラム
海外のNeo Bank、Challenger Bankと我が国の方向性今までのジンテック通信で、世界のFinTech企業の金融サービスに対する取り組みなどを紹介してきた。FinTech企業が出現し、個人ユーザーを中心に支持を拡大してきたのは、従来の金融機関の業…

第50回:変化を捉える視点

コラム
<はじめに>ある経営者の言葉が印象に残っている。文脈は DX(Digital Transformation)だった。 「現事業の収益性を上げることが最優先なんだ。  デジタルツールを導入して自動化すればコスト削減が可能だろう?」別の経営者の言葉も紹介しよう。同…

世界の銀行・FinTech企業のキャッシュレス化・DX化への取り組み <第12回>  

コラム
前回、中央銀行が発行するデジタル通貨の仕組みなどを紹介した。中央銀行が発行するデジタル通貨(CBDC)は、民間企業が発行する電子マネーや、銀行などが発行するデジタル地域通貨などと異なり、強制通用力を持つ。中央銀行が発行するにあたっては、十二分に安全性に配慮し、…

第49回:顕名化と組織づくりの話

コラム
<はじめに>新たにチームをつくります。あなたはリーダーです。さて、  ・どんなチームをつくりたい?  ・そのチームの特徴は?  ・そのチームが大切にする価値観は?組織づくりは難しい。上記は、第47回で紹介した一般社団法人DeruQuiのワークショップ(以下、D…

世界の銀行・FinTech企業のキャッシュレス化・DX化への取り組み <第11回>  

コラム
~デジタル通貨をめぐる世界の動き~前回、デジタル通貨時代に向けて、古い紙幣や1円玉などの硬貨の廃止に言及した。近未来は「デジタル通貨」時代になりそうな状況だからである。通貨に類する電子的な決済手段といえば、「電子マネー」がある。しかし、中央銀行が発行する「デジ…

第48回:「顕名化と『個別最適化』の話」

コラム
<はじめに>先日、次のような絵を見つけた。みなさんは、以下の絵から何を感じ、何を読み取るだろうか。今の教育システム(*)https://resemom.jp/article/2021/01/18/60019.html(*) https://note.com/j…

世界の銀行・FinTech企業のキャッシュレス化・DX化への取り組み <第10回>  

コラム
~1円玉とともに、旧紙幣の廃止も検討すべきでは~前回、Rounding Ruleを導入して、1円硬貨などの製造を廃止し、少額硬貨をコインレスにすることを検討する時期なのではないかと書いた。しかし、スーパーや小売店などのレジシステムの変更、消費税の問題、釣銭クレ…

第47回:「顕名化と “学び” の話」

コラム
<はじめに>あるところで聞いた言葉が印象に残っている。 「教える場」ではなく「学ぶ場」を。「教育」は「教える側」の言葉のように聞こえる。広辞苑によると「教育」とは「教え育てること。望ましい知識・技能・規範などの学習を促進する意図的な働きかけの諸活動」とある。例…

世界の銀行・FinTech企業のキャッシュレス化・DX化への取り組み <第9回>  

コラム
~Rounding Rule''の導入によるコインレス化~“Rounding Rule''(ラウンディング ルール)というものをご存じだろうか。カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、オランダ、ベルギー、アイルランド、フィンランドなどで導入されている「釣銭に…

第46回:「顕名時代の教育」

コラム
<はじめに>「受験」 -  入学や入社、また資格をとるための試験を受けること。いろんなところに「受験」がある。大学受験、高校受験が人生の分岐点になった人もいるだろう。中学受験を経験した人も多い。中には「お受験」がある小学校もあると聞く。「受験」という言葉には苦…

世界の銀行・FinTech企業のキャッシュレス化・DX化への取り組み <第8回>  

コラム
~金融機関のセキュリティ対策のさらなる強化が必要~銀行の預金口座からの不正払戻しが、今年、急増している。全国銀行協会が公表している「インターネット・バンキングによる預金等の不正払戻し件数・金額」によると、2023年の上半期の不正送金額は30億円に達しており、不…

第45回:「データ戦略と信頼モデルの話(5)」

コラム
<はじめに>法務担当の言葉が印象に残っている。20年ほど前、契約文を確認していていた時だった。 「ホントは、信頼できる相手であれば契約書は不要なんですよ。」当時、ビジネス、特にB2Bの世界では契約書は当たり前だと考えていた。だが、信頼できる相手であれば口頭でも…

世界の銀行・FinTech企業のキャッシュレス化・DX化への取り組み <第7回>  

コラム
~小学生も高齢者も取り込むキャッシュレス社会~2022年のキャッシュレス決済比率が36.0%に向上し、銀行口座振替を加えたキャッシュレス決済比率は、58.8%になった(月刊消費者信用2023年9月号)。キャッシュレス決済比率は、確実に向上しており、インフキュリ…

第44回:「データ戦略と信頼モデルの話(4)」

コラム
<はじめに>スマートグラスに関連するニュースが衝撃的だった。 「最先端の顔認証技術を用いて人混みなどで容疑者を発見できるハイテクのサングラス」https://www.afpbb.com/articles/-/3161548https://www.gizmodo…

世界の銀行・FinTech企業のキャッシュレス化・DX化への取り組み <第6回>  

コラム
~小学生も高齢者も取り込むキャッシュレス社会~日本において、消費者のキャッシュレス利用を推進し、DX化し、効率化・省力化を図るうえでネックだったのが、少額取引である。キャッシュレス決済手段を導入するにあたり、事業者の決済機器の購入やレンタルの費用、加盟店手数料…

第43回:「データ戦略と信頼モデルの話(3)」

コラム
<はじめに>こんな記事を見つけた。 「急な出張が入った。手伝ってくれる人を探している。お礼はする。  ある人から荷物をもらってくるだけ。」ちょっとしたバイト感覚だろう。ネット上で紹介してもらった人から、荷物を運ぶだけで相当額(数万円)のお礼をもらったという。こ…

世界の銀行・FinTech企業のキャッシュレス化・DX化への取り組み <第5回>  

コラム
~カードを持たない人へのキャッシュレス決済手段の提供~スウェーデンでは、欧米で主流のクレジットカードによるリボルビング払いとは異なる、分割での後払いサービスが生まれた。無金利で3回、または4回の分割払いができるBNPLである。BNPLとは、Buy Now, P…

第42回:「データ戦略と信頼モデルの話(2)」

コラム
<はじめに>その昔「ガマの油」を売る行商がいた。その売り方が面白い。Wikipedia に解説があるので、少し長いが引用してみよう。「香具師は、ガマの油は万能である、と語り、まず止血作用があることを示すために、刀を手に持つ。(中略)このように刀の切れ味を示した…

世界の銀行・FinTech企業のキャッシュレス化・DX化への取り組み <第4回>  

コラム
~国民IDの利用の果たす役割は大きい~マイナンバーカードの活用が急がれている。世界ではすでに、国民IDを使ったデジタル化が整備されているからだ。国民IDを活用すれば行政サービスの効率化だけでなく、国民一人一人の実態に合った保護や支援が可能になる。脱税や不正な受…

第41回:「データ戦略と信頼モデルの話(1)」

コラム
<はじめに>高校生の娘がいる家庭に「ゆりかごのクーポン」が届いた。父親は激怒。 「うちの娘はまだ高校生だ。ゆりかごのクーポンを送るなんて、ふざけるな!」後日、様子は一転する。店舗責任者が謝罪の意を伝えた際、父親は次の言葉を口にした。 「私が知らないうちに、娘が…

世界の銀行・FinTech企業のキャッシュレス化・DX化への取り組み <第3回>  

コラム
~現金決済を禁止すべきか、キャッシュレスオンリーを禁止すべきか~前回は、キャッシュレス取引が圧倒的なスウェーデンでも、現金取引に一定層のニーズがあることから、日本でキャッシュレス化が進んでも当面の間は、現金の用意が必要であろうとの結論に至った。また、銀行はAT…

第40回:「知徳報恩の話(5)」

コラム
<はじめに>名古屋出張時に知人と昼食をご一緒した。食事中に知人のスマホに通知が届く。  「あ。ちょっとごめん。投稿しなきゃ。」スマホを手に取り写真を撮って投稿。なにやら楽しそうだ(笑)。数分後には友達からさっそくメッセージも届いたようだ。なんのアプリを使ってる…

世界の銀行・FinTech企業のキャッシュレス化・DX化への取り組み <第2回> 

コラム
~現金はなくなるのか~スウェーデンでは、デビットカード決済がクレジットカード決済を大幅に上回り、B to C決済で利用されていること、C to Cでは無料送金アプリの利用が8割に達していることなどから、現金取引が大幅に減少していることを第1回で紹介した。スウェ…

第39回:「知徳報恩の話(4)」

コラム
<はじめに>仲間から嬉しいメールが届いた。  「やっと気兼ねなく飲みにいける♪ 連休明けたら飲みにいこう!」なにやら、連休明けからイロイロと変わるらしい。この3年間、自粛でなにかと会食など、気にすることが多かった。飲み会にお客さんを誘うとか、仲間とカラオケに行…

世界の銀行・FinTech企業のキャッシュレス化・DX化への取り組み <第1回>

コラム
今回からは、筆者が実際に訪問した国における金融機関、国際ブランド、FinTech企業や流通企業などのキャッシュレス化とDX化に対する取り組み内容を紹介していきたい。筆者は、コロナ前に約4年間で、北欧、西欧、南欧、北米、中米、中国、韓国、東南アジア、インド、オー…

第38回:「ChatGPTの話」

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<1. はじめに>「すみません!寝坊してしまって遅れそうです。申し訳ありませんが、もう少しだけ待っていてくれませんか?今日のランチを楽しみにしていたので、必ず行きます。もうしばらくお待ちいただけると助かります。」ChatGPT、恐るべし。上記の文章は、注目を集…

アフターコロナ第30回(最終回):キャッシュレス決済の行方

コラム
この連載では、コロナ禍において人の移動が極端に減り、経営が困難を極めた公共交通や地域商店街、飲食店などを対象に、ウイズコロナ・アフターコロナに向けたキャッシュレス化への取り組みや地方活性化の在り方などを取り上げてきた。キャッシュレス化への取り組みは、それ自体が…

第37回:「知徳報恩の話(3)」

コラム
<はじめに>友達が「歯が痛い」と言う。虫歯か?親知らずか?そんな辛そうな様子を放っておくわけにもいかず、Googleの検索窓に「歯医者」と入れてみる。おー。出てくる出てくる(笑)。  ◯◯歯科クリニック  4.0 ☆☆☆☆★ (44) 歯科医院  銀座◇丁目△…

アフターコロナ第29回:鉄道廃止後はBRTか、バスでの存続の検討前に

コラム
前回は、鉄道施設の維持・管理を福島県等が行い、JR東日本が列車を運行する上下分離方式で只見線が2022年10月に全線復旧したことを紹介したが、乗り鉄の友人たちからは朝の込み具合の一方、昼間の乗客の少なさ、小出駅側からの出発の場合の前泊の問題などが伝えられている…

第36回:「知徳報恩の話(2)」

コラム
<はじめに>Google Mapのナビはカシコイ。行き先を入力すると現在地からの経路を教えてくれる。可能な範囲で、複数の代替経路も教えてくれる。有料区間の有無、リアルタイムの渋滞状況、さらには到着までの予想時間まで(下図)。運転時に使ったことがある人なら、この…

アフターコロナ第28回:只見線の復旧に地域交通の在り方を考える

コラム
2011年の新潟・福島豪雨で不通となっていたJR只見線が、22年10月に実に11年ぶりに全線が再開通した。只見線は福島県から新潟県まで、36駅135.2㎞を走る路線である。複数の橋梁流出があった会津川口駅―只見駅間27.6㎞は復旧工事が行われず、同じく台風の影…

第35回:「知徳報恩の話(1)」

コラム
<はじめに>Facebookが「知り合いかも」と教えてくれた写真。顔と名前に見覚えがあった。ネット上で古い「縁」にたどり着くとは。30年近くたっても面影が残っていることに感心しつつメッセージを送る。30年も音沙汰がなかった(いや、連絡手段がなかっただけか)高校…

アフターコロナ第27回:乗り鉄ならではの視線ー連結切符購入をストレスフリーに

コラム
先月、所要のついでに、2回に分けて西日本の気になる列車に乗車した。初回は、9月23日に開業したJR九州の西九州新幹線「かもめ」。特急「リレーかもめ」と合わせて博多-長崎間を往復した。また、休祝日運行の特急「あそぼーい」、「ゆふいんの森」という2つのD S(デザ…

第34回:「市場構造の変化から考えるポイントサービスの今後 (2)」

コラム
<はじめに>「マイル修行」という言葉をご存知だろうか。航空会社の運営するマイレージサービスで多頻度顧客に提供される上級会員特典 (Frequent Flyer Program) の獲得を目的に有償で飛行機に何度も乗ることを指すらしい。マイル修行はある種のニッチ…

アフターコロナ第26回:利便性の裏に潜むリスクへの対応の必要性

コラム
前回は、プラスチックカードの歴史を振り返り、磁気ストライプの消滅可能性を指摘したが、クレジットカードやデビットカードといったプラスチックカード自体もなくなる可能性がある。このことは、第21回「バーチャルカードは脱炭素化につながるか」においても指摘した。世界の脱…

第33回:「市場構造の変化から考えるポイントサービスの今後 (1)」

コラム
<はじめに>先日、友達の買い物の様子を見て気がついたことがある。店員:「ポイントカードはお持ちですか?」友人:「あ。えっと。いや、いいです。」友人の購買行動が変わった。以前、コンビニでは必ずポイントカードを出していたが、最近はそうでもないらしい。先日、「規約は…

アフターコロナ第25回:磁気ストライプカードの歴史と今後

コラム
磁気テープや磁気ストライプは、実は、まだ重要な役割を果たしていることを前回取り上げた。今回は、磁気ストライプカードの仕様について、取り上げたい。磁気ストライプカードは、プラスチックとともに、特に、キャッシュカードやクレジットカードの歴史とともに利用されてきた。…

第32回:「市場構造の変化とデータ活用モデル(2)」

コラム
<はじめに>友人との会話でよく話題になるネタがある。私 :「ポイントカード使ってる?」友人:「うん。普通に。Tポイントとか。」私 :「ポイント、嬉しいよね〜。」友人:「そうだね。得した気分になる。」私 :「で、もちろん、規約は読んでるよね?」友人:「え? (驚…

アフターコロナ第24回:磁気テープは今も健在

コラム
前回まで、ICチップやスマホアプリを使った最近のデジタル取引を見てきた。すでに、銀行のキャッシュカードやデビットカード、クレジットカードの表面には、記録媒体としてICチップが装着されている。黒い磁気ストライプがはいったカードは、かつて一般的であったが、最近では…

第31回:「市場構造の変化とデータ活用モデル (1)」

コラム
<はじめに>友人の行動が面白い。ポイントカードの利用頻度が半端ない。本屋でピッ。コンビニでピッ。レストランでピッ。ホテルでピッ。床屋でピッ。ポイントカードを使う人は多い。日本はポイントカード王国とも言えるほど (ホントか? 笑) 多数のポイントサービスが存在す…

アフターコロナ第23回:デジタル商品券と電子マネー・デジタル通貨との違い

コラム
前回は、地域で発行されるデジタル商品券とデジタル通貨を取り上げ、これを利用する住民に地域におけるメリットとゴールを明確にし、それを伝える仕組みが重要だと述べた。ところで、地域デジタル商品券、地域デジタル通貨は、場所を限定せず全国の加盟店・取扱店で利用できる電子…

第30回:「市場構造の変化とマーケティングの関係(2)」

コラム
<はじめに>本連載の記事を書くときは、いろいろと調べ物をすることが多い。ネットを検索したり、手元の本を読んでみたり。参照できる情報が欲しくて新たに書籍を購入することもある。実は、Amazonで「あなたにおすすめの本」に出てくるタイトルは参考になる。最近購入した…

アフターコロナ第22回:地域通貨と通貨の未来

コラム
非接触決済がもはや当たり前の時代になり、地方では今までの商品券による地域振興策が電子商品券に代わるなど、大きな変化が起きている。利用するには、スマートフォン(以下「スマホ」という)に地域限定の電子商品券アプリをダウンロードする必要があり、すでに多くの人がダウン…

第29回:「市場構造の変化とマーケティングの関係」

コラム
<はじめに>”Crazy Ones” (いかれた奴ら) という言葉をご存知だろうか。1997年にスタートしたAppleの有名なテレビコマーシャルのタイトルである。アインシュタインなど、かつてクレージーと呼ばれた偉人を紹介し、「世界は変えられる」というメッセージ…

アフターコロナ第21回:バーチャルカードは脱炭素化につながるか

コラム
中国ではゼロコロナ政策で居住区が閉鎖され、工場の操業が一部停止された。また、依然としてウクライナへの侵攻を続けるロシアに対する世界的な規模の制裁による輸出入制限で、各種資源の供給に支障が出ている。中でも、工場稼働中止等に伴う半導体の供給不足が気になるところであ…

第28回:「企業の競争力の変化」

コラム
<はじめに>昔、工作が好きだった。小学校のころだったろうか。 「Wow!なんて素敵な本立て。すごく上手!」先生にむちゃ褒められた後は、自己肯定感満載で、ひたすら工作に没頭した。棚を作ってみたり、椅子を作ってみたり。日曜大工の延長線上だが、ものづくりは楽しかった…

アフターコロナ第20回:バス輸送インフラはどうすれば維持できるか

コラム
テレビでローカル路線バスの乗り継ぎ旅のような番組を見ることが多い。都内主要ターミナル駅ではひっきりなしに稼働するバスも、地方小規模都市では、路線の廃止が進むとともに、朝夕を除く日中はほとんど運行されない地域が増加しているようだ。国土交通省の統計でピーク時の19…

第27回:「信用構造の変化」

コラム
<はじめに>落語の「徂徠豆腐 (そらいどうふ)」に「ツケ払い」のシーンがある。上総屋七兵衛 (かずさやしちべい) という豆腐屋が、ある長屋に住む貧乏学者にツケ払いで豆腐を売る。さらに、学者が世の為、人の為に学問に勤しんでいると聞いた七兵衛は、「出世払い」でオカ…

アフターコロナ第19回:既存インフラの再活用

コラム
巣ごもりで海外に調査旅行ができないので、テレビで海外の観光地巡りの番組を見ることが多い。とはいえ、テレビ局も海外ロケに行けないので、数年前、中には、10年近く前の再放送などが多く、残念ながら情報が古い。最近増えた現地在住のガイド、不動産屋、主婦、大学生などをレ…

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